探し方の手引

助成団体とは

“助成・奨学情報 navi”においては、事業の内容から、公益を目的とする(1)~(4) の4事業形態のいずれかを助成事業と揚げている団体を助成団体と定義しています。

  1. 個人や団体が行う研究に対する資金の提供事業
  2. 個人や団体が行う事業に対する資金の提供事業
  3. 学生・留学生等に対する奨学金の支給事業
  4. 個人や団体の優れた業績の表彰と賞金等の贈呈事業

“助成・奨学情報 navi”における、助成団体の定義には、助成事業を行っている民間非営利セクターの公益法人・一般法人・特定非営利活動法人等とともに、公益的な活動を行う企業他も含めています。

各助成団体では、団体のミッション(目的:設立趣旨書や定款)に基づき実施する助成事業について募集対象、募集時期、助成金額などを勘案し1つもしくは複数のプログラムを組み立てます。これらを助成プログラムと称しており、“助成・奨学情報 navi”では、この助成プログラムごとに検索を行うことができます。

助成団体による民間助成の活用とは

助成団体にはミッション(目的)があり、それは社会や公益増進であり、その実現のために助成事業をおこなっています。各助成団体では、そのミッションを実現するパートナーを、応募される活動団体や研究者の皆さんの中から探しています。そのため民間助成金を活用する場合には、助成プログラムだけでなく、助成財団についても良く知ることが重要です。

助成プログラムを探すには

“助成・奨学情報 navi”の検索は、TOPページのオレンジの枠内にある「助成金を検索したい」をクリックして「助成プログラムを検索する」のページから検索してください。

(現在”助成・奨学情報navi”の検索は、基本検索のみオープンしています。今後、更なる詳細検索機能を順次追加する予定です。)

“助成・奨学情報 navi”において、助成プログラムを探す際、例えば、既に希望の助成団体がある場合は、団体名を指定して検索してください。

また、助成プログラムの内容から検索を行う場合には、「事業形態1」「事業形態2」「事業分野」を組み合わせることで、助成プログラムの絞り込みを行ってください。

併せて、募集時期についても絞り込むことができます。

以下、助成プログラムを探す際の検索条件です。絞り込みに利用いただけます。

「事業形態1」について

  • 研究助成:研究費の助成の他、派遣、招聘、会議、出版等の研究関連の事業への資金の提供
  • 事業活動:公演・展示、事業プロジェクト、組織運営支援、施設・備品支援など、文化、福祉、市民活動等の諸事業に対する資金の提供
  • 奨学:学生、留学生等に対する奨学金の支給
  • それ以外の事業形態:上記以外の事業形態(表彰、企業・ベンチャー支援、市町村支援等)

「事業形態2」について

  • 研究:研究者個人、研究者のグループまたは研究機関に対する研究費の助成
  • 派遣:研究留学助成、学会、研修会参加費用の助成、専門家の派遣
  • 招聘:外国人研究者・専門家の招聘
  • 会議:会議、学会、シンポジウム等の開催に対する助成 
  • 出版:編集・翻訳・出版への助成、フィルム、ビデオの製作への助成
  • 事業・活動:NPO等が実施する事業や活動に対する助成
  • 公演・展示:演奏会、演劇公演、作品展示等に対する助成
  • 組識運営支援:団体の一般目的または事業のための資金援助
  • 施設・備品:施設の建設・修繕の援助、用具・備品・図書の援助、施設の提供、コレクションの取得援助
  • 奨学(国内):日本人学生に対する奨学金及び教育援助(国内)
  • 奨学(海外留学):日本人学生に対する奨学金及び教育援助(海外留学)
  • 奨学(外国人):外国人学生に対する奨学金及び教育援助
  • 表彰:優れた成果に対する表彰
  • その他:上記以外の事業

「事業分野」について

【科学・技術】科学技術全般、理工学、生化学、生命科学

  • 工学:土木工学、建築学、機械工学、船舶工学、航空学、電気工学、電子工学、原子力工学等
  • 理学:物理学、化学、天文学、数学、生物学、地球科学等
  • 医学:基礎医学、社会医学、臨床医学、予防医学、薬学等
  • 生命科学:上記3分野を「生命」という視点から研究する学際的分野。バイオテクノロジー、生命倫理、分子生物学、遺伝子工学等
  • 科学技術全般:科学・技術を包括的にまたは分野横断的に行う研究

【人文・社会】人文科学全般、社会科学全般

  • 人文科学全般:文学、地理学、哲学、宗教学、心理学等
  • 社会科学全般:政治学、法律学、経済学、社会学、教育学、歴史学、民族学等

【その他の分野】

  • 環境:環境保全・保護、野生動物保護、環境に関する研究
  • 教育:初等・中等教育、大学及び専門学校教育、大学院及び専門家教育、技能教育、成人教育、教育研究、図書館支援、学生支援、その他教育支援
  • 福祉:高齢者の自立支援、在宅看護、職業指導、求職支援、社会的弱者保護、青少年の健全育成、レクリエーションとスポーツ、住宅開発、犯罪予防、災害防止、災害救援、栄養向上、福祉研究
  • 医療・保健:病院と医療、公衆衛生、精神衛生、臨床医学等医学専門分野の研究癌など特定の疾病対策
  • 文化・芸術:芸術・文化・文学活動支援、美術館・博物館支援、歴史的記念物の保全演劇・演奏芸術への支援
  • 国際:国際交流、国際協力、平和と安全保障、 外交政策研究
  • 公共:ボランティア・市民活動推進、市民権・市民の平等・機会均等に関する活動、地域社会の改善、都市と農村の経済開発、消費者教育、公共政策研究、行政改革、交通輸送システム、まちづくり・都市計画、被災者・地支援
  • その他:上記以外の分野

設定された検索条件に該当する助成プログラムが見つかった場合、すべてが一覧として表示されます。

それぞれの助成プログラムの件名をクリックすることで、プログラムの詳細が表示されますので参考にしてください。

まず、これから応募・申請しようとしている事業活動や研究、奨学などが、助成団体が募集している内容/対象の条件に適合しているかどうかを確認する必要があります。

助成団体と応募される皆さま、お互いがイコールパートナーの関係が築ける助成金の応募・申請を検討することが重要です。

人件費・経常費助成と継続助成について

助成金使途

特に、事業活動についての助成金では、助成金の使途について気になります。

人件費は助成の対象にしないところが多いですが、全ての財団がそうではありません。また使途を細かく指定せず助成するケースもありますので「助成金使途」を良く確認し、必要に応じて助成団体に直接聞いてみましょう。

また一般的には、経常的な運営経費は、会費、寄付金、事業収入でまかない、助成金は、新しい事業などを展開するときに充てるなどを指定しているところもあります。助成金の性格を理解し、その性格にあった使途に充てることが重要です。 助成金は、一時的に多額の資金が必要な時に利用することを基本にした方がよいでしょう。そうすることで、助成金の活用が終了した後も資金をバランスよく確保出来る収入構造を構築することで、活動団体の持続的な運営が可能となります。

助成期間

人件費と同様、複数年の継続助成を行っているところは少ないものの、着実に増えてきています。特に「助成期間」に注目して確認してください。

継続助成を認めないところも、隔年なら認めたりするところもありますので、「A.助成金使途」と同様に、助成団体に直接確認してみましょう。助成団体事務局によっては、他の助成団体の助成金の情報を紹介してくれるところもあります。

特に、応募制限等、該当するかどうかなどの、判断が難しい際は、助成団体に気軽にお問合せしてください。直接お話をする事で、募集要項にはない、様々な情報を収集ができる大きなメリットがあります。助成プログラムに関する説明会などを開催している助成団体もあります、そのような機会があれば、積極的に利用してください。

まとめ

現在、応募者は増加していますので、助成金の採択率は時には相当高いものになることがあります。結果的に採択されなくても、その活動や研究などを諦め中断することなく、申請内容をチェックし直して、是非意欲を持ってチャレンジをしてください。